Carta de Beaver

ヒッポファミリークラブ武蔵境の活動を中心に、日々の生活を綴ります

教わらない、自分で見つける

Guten Abend!

ヒッポでは、「ことばと人間を自然科学する」ということをやっています。

ことばの自然習得、という、赤ちゃんが産まれて、いつのまにか、周りで話されていることばを話せるようになっていく、というプロセスを、大人の私達も、多言語の中で体験していきます。誰かに教えてもらうのでなく、自ら見つけていきます。この見つけていく、というのがポイントで、楽しくてワクワクするし、自分の体の中にストンと落ちる感じです。

 

そーいえば、最近思い出したことがあります。

私が小学校5、6年生の時のN先生が、とてもユニークな先生でした。今思うと、すごいなと思うのですが、楽しい思い出がいろいろあります。

例えば、

「今日はお天気がいいから、屋上で給食を食べよう!」と、みんなで給食をトレイごと屋上に運んで、好きなところに座って食べたり、

「今日は、秋を見に、小金井公園に行こう!」と、小金井公園まで歩いて秋を感じに行ったり、することがありました。

そーいえば、「宿題の無い夏休み」ということで、TVに出たこともあります。

そして、勉強に関しても、社会では、テーマだけ与えられて、白い紙に、自由に書いていく、という授業がありました。歴史でいえば、「鎌倉時代」とか、「安土桃山時代」とか、

公民でいえば、「憲法」とか、「国会」とか。

そのテーマに沿って、自分が勉強したり、見つけたりしたことを自由に書いていきました。1枚でもいいし、何枚書いてもいいので、書きたいことを書きたいだけ書きました。そして、時間も、その時間内に終わらなければ、何時間でも残って書くこともできました。

但し、その場では、何かを見ながら書くということはなく、自分の中にあることだけを書いていきました。

その授業はとても楽しくて、私は、テーマに関して、自力で調べられることを調べました。今と違って、ネットの無い時代なので、中学の参考書を調べてみたり、その時に自分ができる範囲のことを全てやり、新しいことを知れたり、見つけたりできるのにとてもワクワクしたのを覚えています。

私は毎回、書きたいことがいっぱいで、何枚も何枚も紙をもらって、時間も延長して書いていました。

そして、学年の最後には、それを一人一人の本に製本してくれました。

 

最近、ヒッポで、いろんなことに好奇心がどんどん膨らんでいくのですが、この小学校の時の体験と重なる気がしています。

N先生は、私達生徒の良いところを見つけるのがとても上手でした。一人一人の素敵なところをみんなに伝えてくれました。先生の伝えてくれた友達の素敵なところ、今でも覚えています。

 

自分で見つけること、自分から知りたいと思うこと、これは大事で、

自分で見つけた時の嬉しさ、自分でわかった時の嬉しさは、教えてもらった時とは全く違う嬉しさです。

 

ことばも、自然に属するものなので、私達は、周りの人との関係の中で、自ら見つけていけるものです。

見つける!の不思議に迫っていきたいなと思っています。