部分と全体
Guten Morgen!
ライン輪読で、また新しい本を読み始めました。
「部分と全体」ハイゼンベルグ著 山崎和夫訳
です。
この本は、ヒッポファミリークラブのトラカレ(Transnational colledge of LEX)というミニカレッジが元気に活動していた時の課題図書でした。試験は無いのですが、唯一この本を読むことが課題でした。
ことばの自然習得と物理学、とこに共通点があるのかな?と思われますが、
ヒッポの創始者榊原さんは、
ことばと量子の世界、に同じがあると感じて、
ことばって、こういうものなんだ!ということを私達と一緒に考えていきたいと思って、この本を課題図書にしたのかなと思います。
これは、ハイゼンベルグが、仲間たちと討論しながら、近代物理学ができていく過程が描かれています。
翻訳をした山崎先生は、ハイゼンベルグのお弟子さんとして、ハイゼンベルグの元で研究活動をしていました。そして、ヒッポファミリークラブの研究協力者でもあるので、毎年2回、オープントラカレというメンバー向けの講座でお話をしてくれたので、私も何度も聞かかとができました。とても素敵な先生です。
私の「部分と全体」には、山崎先生のサインが2回もあります💕
山崎先生の話はまた後日。
はじめに、
妻エリザベートにこの書物をささげる
と書かれています。
序文は、湯川秀樹さんが書いています。
そして、最初に
科学は人間によってつくられるものでえります。これはもともと自明のことですが、簡単に忘れられてしまいがちです。
ということばから始まります。
そして、この時代の物理学者、プランク、ボーア、アインシュタイン、オイラー、他多くの人達が、討論に討論を重ねながら物理学を作っていく様子が書かれています。
物理学者たちは、1人でコツコツと研究をしているというイメージがありましたが、そうではなく、お互いに対話をしながら、作り上げていくというのに驚きました。
机に向かってでなく、山登りしながらとか、歩きながらとか、いつどんなところでも、日常的に物理的な討論をしている様子も描かれています。
私は、ずいぶん前、購入した当時から、よく持ち歩いて、開いてはいたのですが、なかなか1人で読むのは難しい本です。
今回はラインで、輪読をすることになり、またみんなと一緒に読めるのが嬉しいです。